臨床

麻 酔

麻酔

ハイブリッド手術室、血管撮影室を併設

川崎医科大学附属病院の中央手術室は14の手術室と3つの血管造影室、1つのハイブリッド手術室から構成され、これら全てが集中治療室に隣接しています。術後に集中治療を要する患者の動線を短く抑えることができると同時に、多様な手術・治療方針に幅広く対応することが可能です。

多くの科及び広い年齢層にわたる症例

全身麻酔で行われる手術は全例が麻酔科管理であり、多くの科および広い年齢層にわたって症例に偏りが少ないのが特徴です。心臓血管外科や脳神経外科など予定大手術はもちろん急性腹症や骨折などの数多くの緊急手術もあります。小児外科の乳児腹腔鏡鼠径ヘルニア手術から超高齢者TAVIまで幅広い年齢層・多様な手術術式に対応しています。

きめ細かい指導の上での患者管理

初期研修医、後期研修医はスーパーバイザーや上級医の指導のもと、麻酔導入・覚醒時はもちろんのこと、常時きめ細かい指導の上での患者管理が行えるようにしております。若手から気づいたことも確認しやすい環境が特徴です。

ペインクリニック

扱う疾患・症候

腰痛 下肢痛 頸部・肩や腕の痛み (腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・腰椎圧迫骨折など)
帯状疱疹 三叉神経痛 などの神経障害性疼痛
慢性痛 原因のわからない痛み
がん性疼痛 等

ペインクリニックとは

ペインクリニックとは「痛み」の診断治療をする分野です。骨折や腹痛など、急な痛みを主訴として来院する患者さんに対しては、検査をして原因を調べます。原因がはっきりすれば投薬やインターベンション治療を用いて原因の治療をします。これは急性痛といい、原疾患が治癒すれば、痛みは消失します。

もともと痛みは、身体に生じた異常事態を知らせる警告反応として大切な役割を持っています。実際、病院を受診する一番の理由は「痛み」です。多くの痛みは原因となる病態の改善とともに軽減消失します(主に急性痛として分類されます)。しかし、警告の役割を終えた痛みがいろいろな理由で長く存在すると、より強い痛みや新しい種類の痛みが加わり、病気の部位の器質的異常や機能低下だけの問題だけでなく身体的・精神的・社会的要因が複雑に関与し始めます。ひいては生活の質(Quality of life:QOL)を低下させることになります。これが慢性痛と言われる状態です。

このような状態に陥った時はもちろんのこと、陥りそうな時には、身体的・精神的苦痛を適切に和らげ消失させることが重要になります。
慢性痛は、頭痛、肩関節周囲炎、筋・筋膜性疼痛、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、帯状疱疹後神経痛、術後の長く続く痛み(肺がんや乳がんの手術の後など)など数多くあり、その原因と病態は様々です。

ペインクリニックでは、薬物療法、場合によってはリハビリテーション、認知行動療法など多職種と協同し、治療に当たります。
また様々な背景をお持ちの患者さんを多く診療させていただくことで、ペインクリニック専門医の取得を目指すことも可能です。

参考:ペインクリニック学会ホームページ