教室紹介

教授挨拶

主任教授 戸田 雄一郎
主任教授
戸田 雄一郎

私は2016年に旧麻酔・集中治療医学2の教授を拝命し臨床、教育、研究に邁進して参りました。前任の中塚秀輝主任教授が退任され当教室の運営を引き継ぎ、2024年4月より麻酔・集中治療医学の主任教授を拝命いたしました。

麻酔科学においては、手術医療の変遷、新しい麻酔薬の到来など他の領域と同様めまぐるしい進歩に対峙しています。しかし、麻酔科医として基本となる、患者の立場にたった医師であること、外科医師をはじめとする他の医療従事者から信頼される医師であること、この二つはわれわれ川崎医科大学麻酔・集中治療にとって、揺るぎない普遍の信念です。

わたしのモットーは「誰かのために」働くことで、大原則は「患者の利益のために」であります。2024年の年度始めに、「患者」のために、外科医のためになることを、周囲の医療従事者のためになることを、そして周りの同僚麻酔科医のためになることに時間を割いてください、とお話をさせていただきました。私自身は「誰かのためにした仕事」はいつか時を超えて形を変えて必ず「自分」にプラスとなってかえってくると信じています。医療現場でそのプラスの多くは「信頼」であると思います。信頼してくれる周りの人は必ずわれわれの力になってくれると信じてやみません。

われわれの教室では、手術室での麻酔はもちろんのこと、集中治療、ペインクリニック、院内急変対応などの業務を担っており、すべての業務がまわりから信頼されていなければならないものばかりです。この基本理念を忘れず後進の麻酔科医を育成し、周囲から信頼に足る教室でありつづけたいと思います。